異物混入調査
食品中の異物調査
異物が『製造段階で混入した』ものか、もしくは『原材料が変質した』ものかの調査を行います。
異物調査例①
食料品の製造過程において異物とみられる青色の物質が発見されたため、分析を実施した。
- 分析方法:
- 異物と見られる物質をFT-IRで分析した
- 使用機器:
- SEM、FT-IR
色、分析結果より、異物と見られる物質は、ポリプロピレン系の化合物であると示唆された。 工場内で使用されているコンテナを分析した結果、同様なスペクトルであるため、同コンテナ片が食品製造中に混入したと推定された。
異物調査例②
鶏肉に付着していた異物調査
金属片らしき異物
マイクロスコープ
電子顕微鏡による確認
この金属片らしき異物の簡易定量分析を行うと
元素名 | 質量% |
---|---|
炭素 | 19.72 |
酸素 | 5.77 |
アルミニウム | 74.51 |
分析の結果より、“アルミニウム”を主成分とする『金属の破片』と確認されたことから、外部からの混入物であると判断