排煙脱硝装置性能維持対策

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排煙脱硝装置性能維持対策

事業用ボイラやプラントに装填されている脱硝触媒について、各種性能維持対策をご提案いたします。詳しくはお問合せください。

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  • 脱硝触媒性状評価試験及び余寿命評価
  • 脱硝触媒の販売
  • 脱硝触媒の洗浄再生工事

改良再生(層外再生)工法による脱硝触媒再生の作業フロー

1 要旨

脱硝触媒の性能維持対策のうち、層外再生工法による触媒再生処理の作業フローを説明します。
層外再生工法は、層内の再生工法と違いオフラインでの再生処理となり、触媒バスケット(パック)を層外に取り外しての作業となります。層内再生工法では難しかったシリカ被毒にも有効で、優れた再生回復効果に加え、SO2酸化率の上昇が抑えられるなど特徴があります。

2 作業フロー

(1)施工場所
再生対象触媒を構外に持出して専用工場で施工します。
以下に作業フローを示します。
作業フロー
(2)施工内容
① 受入検査
触媒ブロックの割れや磨耗減肉などの異常の有無を検査・記録します。
弊社にて、ご希望により取替え補充用触媒(海外製)も準備出来ます。
② 洗浄再生処理
予め試験した最適洗浄条件で、洗浄対象の触媒をバスケット単位で洗浄し、乾燥までをオフラインの洗浄再生工法にて行います。
③ 再生後の品質検査と返送
受入検査に準じた検査と、品質について目標基準をクリアしていることを確認した後、返送します。またサンプル検査で抜き取られたサンプルバスケットには、ご提供頂いた補充用触媒を弊社工場で装着します。
取替え用補充触媒を手当て頂ける場合は、取替え基準に従い、触媒の補修作業を工場で行った後、返却します。
④ 産廃処理
本再生工法で発生する汚泥、廃液は、廃掃法に則り適正に処分します。
⑤ 洗浄効果
写真1、写真2に洗浄前後の触媒状況を示します。図1に洗浄前後の触媒表面の元素分布状態を示します。触媒表面を覆うSi(シリカ)が触媒内部側並みにまで減少し、相反的に触媒担体のTi(チタニア)が増加しています。
また、再生後の触媒断面は、図2のように、シリカのコート層がほぼ消失していることを確認しました。

改良洗浄後の触媒状況

3 再生処理後の品質目標と確認方法

保証値は使用履歴等により変動しますので、協議の上、決定します。

再生処理後の品質目標及び確認方法

品質項目 再生率(%) SO2酸化率(%) 材料強度比(-) 摘  要
目標値 90%以上(対新品性能比) ≦再生前 0.8≦
(対再生前比)
詳細は別途協議
確認方法 所定の触媒活性試験による 同左 所定の強度試験による 詳細は別途協議

4 作業スケジュール例

1000MW級石炭火力発電所の脱硝装置1層分の触媒量での再生工程のスケジュールを示します。

層外再生処理作業スケジュール予定(1000MWクラス石炭火力発電所の例)

層外再生処理作業スケジュール予定
脱硝触媒洗浄再生ライン

5 触媒再生に伴うオプションサービス

脱硝装置アンモニア分散調整及びハニカム触媒目詰まり除去工事については、脱硝触媒の洗浄再生工事を実施して頂いたお客さまへのオプションサービスとなります。

ハニカム触媒目詰り除去工事

ハニカム触媒目詰り除去工事

従来目詰りしたハニカム触媒は、1セルずつ番線等で突き目詰り除去しています。
当社では、独自に開発した目詰り除去装置を使うことで、一度に49セル分の目詰りを効率良く除去が可能となりました。
従来の目詰り除去装置に改良を加え、硬い目詰りも容易に除去が可能となりました。

ハニカム触媒目詰り除去工事

原理

本装置は圧縮空気を噴出させたノズルを振動させながら、目詰り触媒のセル内部に挿入することで目詰りを除去します。

特徴

  • 一度に49セル分の目詰りを効率良く除去できます。
  • ハニカム触媒目詰り除去装置は、圧縮空気のみで作動します。
  • 目詰り箇所を小刻みに加振することで、従来の突棒・エアーガンより触媒セルへのダメージが抑えられます。

ハニカム触媒目詰り施工前と施工後

※目詰り除去率は、施工範囲と施工期間及び使用装置台数によって変わります

上図のように施工後は、ほぼ目詰りを解消しています。

触媒グループへのお問い合わせ
TEL:092-671-2930

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